『いろんなメッキシリーズ PART2』
 

メッキシリーズ第2弾をお送りします。


クローム
 

通称ガラクローム。正しくはクロム3号メッキ。下地にニッケルメッキを張り、その上にクロムメッキする。空気中で表面に緻密な酸化層をつくり、不動態化しやすいため長く光沢を保つ。光輝があるため外観良好であり、硬度が高く耐摩耗性が大である。

バフクローム
 
正しくはクロム2号メッキ。メッキ前にバフ研磨をかけ、素地の表面を滑らかにする。外観を重視した装飾用メッキとして利用される。
黒クローム
 
漆黒色の被膜が得られるメッキ。耐摩耗性に乏しい。耐食性は大で他の黒色化に比べ最も耐久性のある被膜が得られる。他のクロームよりは劣る。
錫コバルトメッキ
 
錫とコバルトの合金被膜でクロームの色合いに近くクロームメッキの代用として利用されるが、クロームよりやや光沢がない。つき回りに優れているため、クロームメッキよりはるかに量産が可能。
銅メッキ
 
上銅は酸素を含んだ水に簡単に侵され、亜酸化銅として腐食する。従って装飾メッキとしては銅単独で用いられることはほとんどなく、ニッケルメッキの下地として利用されることが多い。
茶ブロンズメッキ
 
当社の“GB”メッキ。鉄の場合、下地に銅メッキを張った後、特殊な薬品で色づけ研磨する。ステンレスの場合は熱処理によりステンレス自体を茶色に変色させる。
本金メッキ
 
3下地にニッケルメッキを張り、その上に本物の金を張る。錆びにくく熱や電気の良導体で、高温での酸化にも強い。装飾品、電子部品などに使用される。
黄銅メッキ
 
下地にニッケルメッキを張り、その上に銅と亜鉛の合金である黄銅を張る。黄銅は金と色合いが似ているにで、これを代金メッキと呼ぶ人もいるが、金と比べ黄色ぽい。
代用金メッキ
 
下地にニッケルメッキを張り、その上に黄銅よりも銅の比率が高い銅と亜鉛の合金を張る。黄銅メッキの比べ赤みがあり、より本物の金に近い。
ゴールドメッキ
 
下地に亜鉛メッキを張り、その上に染色タイプのクロム酸によるクロメート被膜で金色に色づけしている。代用金メッキの色合いに比べやや安っぽい感じのする色で、クレヨンの金色のような色である。なお代用金もゴールドも色合いとして本金メッキの代用として利用されるが、金の性質がないので注意が必要。
 
サンコーインダストリー株式会社