『いろんなメッキシリーズ PART3』
 

今回は特に耐食性に優れた表面処理を挙げてみました。
メッキシリーズ第3弾をお送りします。


ドブメッキ
 

溶融亜鉛メッキ。つまりどろどろ溶かした亜鉛に中にドブっと漬けて着けるメッキ。コストの割に優れた耐食性があるが、メッキ厚はかなり厚く表面はデコボコしているため、雌ねじの方はオーバータップにしておく必要がある。また、製品同士がくっついてしまうこともある。(グレー色)

ダクロダイズド
 
生成分の亜鉛と、介在役目を果たすクエン酸を含んだ処理液に浸漬塗装した後、加熱し素地に焼き付ける電気亜鉛メッキと比べ耐食性はもちろん耐熱性にも優れている。また工程中塩酸処理を行わないので、水素脆性の心配はない。(グレー色)
ラスパート
 
亜鉛メッキを施した後、密着性を良くするための化成処理をし、セラミック材を浸漬塗装した後、加熱し素地に焼き付ける。耐食、耐熱性に優れているが、特に耐酸・耐アルカリ性に優れているため、屋外使用品に適している。(シルバー、ブラック、グレー色等)
ステンコート(ジンロイ+Kコート)
 
亜鉛−ニッケル合金メッキであるジンロイの上に光沢クロメート処理をし、その上に無色透明の防錆コーティング剤であるKコートを施す。見た目も耐食性もステンレスに近くなるのでステンコートと呼ばれている。黒色のブラックコート処理もある。ステンレスの焼き付き防止用のコートとよく混同されるので注意が必要。
ストロンジンク
 
上記のジンロイと似ていますが、こちらは亜鉛−鉄の合金メッキです。
KMコート
 
通常のメッキを施した上に特殊なKMコート処理をし焼き付ける。 耐酸性・耐熱性に優れ、自己潤滑性と耐摩耗性を有するので、機械部品に適する。
ポリシール
 
3種類の特殊被膜が積み重なった被膜構造になっており、耐食性・耐薬品性に優れている。また様々な色づけが出来る。
 
サンコーインダストリー株式会社