『いろんなメッキシリーズ PART4』
 

PART1~3であげなかった主な表面処理をあげてこのシリーズを最終回にさせて頂こうと思います。 また何か御要望がありましたらお申し出下さい。


パーカー
 

「黒染め」及び「パーカーライジング」の総称で、当社でパーカーとして在庫販売しているのは、黒染めの方です。「黒染め」は四酸酸化鉄皮膜で「パーカーライジング」は燐酸塩皮膜である。より色が黒いのは「黒染め」の方で「パーカーラジング」はやや茶色っぽい。「パーカーライジング」は表面がナシ地になる為、通常塗装の前処理として行われる。どちらもベタつきがあり、防錆力は弱い。

BK(SSブラック)
 
ステンレス鋼を特殊な黒っぽい薬品で黒くする着色法でステンレスに対する黒染めと考えればよい。茶色っぽい薬品で染めれば茶色くなり、これを薬品GBと呼んでいる。
キリンス
 
錆落としと同時に光沢を出す酸処理法で、一般に黄銅に対して行う。
アルマイト
 
アルミニウム素地を電解で得る酸化被膜で、耐食性、耐摩耗性を持たせる処理。この被膜を染色することにより装飾性を持たせることも出来る。アルマイト処理を施すと、通電性はなくなる。
パシペート
 
ステンレスが錆びにくいのは、ステンレスの中に含まれるクロムが酸素と結合して表面に酸化クロム被膜(不動態被膜)をつくるからですが、この不動態被膜を希硝酸に浸すことで化学的に作らせる処理のことをパシペート処理といいます。
無電解ニッケル(カニゼンメッキ)
 
ニッケルとリンの合金メッキ。溶液中での還元反応を利用して品物表面にメッキ金属を析出させる。膜厚のムラなく均一にメッキでき、非金属にもメッキできる。
ベーキング(表面処理ではありませんが参考として)
 
酸洗いや電解によって生じた水素が、金属の内部に入り込み組織を脆くする(水素脆性)のを防ぐために、180度~200度で3~4時間加熱して水素を追い出す処理のこと。一般に高炭素鋼に対し電気亜鉛メッキの後に行われる。
 
サンコーインダストリー株式会社