ねじのカタログ6
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◇クロム・モリブデン鋼炭素鋼に約1%のクロムを添加して焼入性を改善した鋼で、焼戻しに対する抵抗性も大きいので機械的性質も良好である。◇ニッケル・クロム・モリブデン鋼Ni―Cr鋼の改良鋼種で、構造用鋼材中最も秀れた代表的鋼種である。Ni、Moの添加により、焼入性を著しく改善するとともに、焼戻しによる軟化抵抗性も大きく靭性が極めて高い。.◇ステンレス鋼耐食性を向上させる目的で、クロム又は、クロムとニッケルを含有させた合金鋼。一般にはクロム含有量が約11%以上の鋼をステンレス鋼といい、主としてその組織によって、マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系、オーステナイト・フェライト系及び析出硬化系の五つに分類される。○マルテンサイト系ステンレス鋼;焼入れすることによってマルテンサイト組織となり硬化させることができるステンレス鋼。13%クロム鋼がその代表的なものである。※SUS403、410○フェライト系ステンレス鋼;熱処理によって硬化せずフェライト組織を示すステンレス鋼。18クロム鋼がその代表的なものである。※SUS405、430○オーステナイト系ステンレス鋼;常温においてもオーステナイト組織を示すステンレス鋼。熱処理によって硬化せず、一般に非磁性である。18クロム8%ニッケル(18-8)鋼がその代表的なものである。※SUS304、305J1、310S、316、316LXM7おねじの強度区分ねじの強度区分説明―�おねじの強度区分は、JIS B 1051-2000「炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質」で3.6から12.9まで10区分されている。ちなみに、4.6強度区分記号4は、呼び引張強さ400N/mm2の1/100を示し、小数点の数字に呼び引張強さを乗じた240N/mm2が、呼び下降伏点、または耐力となる。145

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