強度区分
「12.9」とはどんな意味でしょうか?
 
「12.9」とは数値ではありません。

小数点の左の数字と右の 数字がそれぞれボルトの強さを表します。 左の『12』が‘120キロまで切れない’という強さを表します。 これを「最小引張荷重」といいます。 右の『9』が‘120キロの9割→108キロまでは伸びても元に戻る’ という強さを表しています(108キロを超えると伸びきって元には 戻りません)。これを「降伏荷重」または「耐力」といいます。
    変形しても元にもどる →弾性変形
    変形して元にもどらない→塑性変形

例えば、「ねじがバカになる」というのも塑性変形です。

 「10.9」→100キロまで切れずに9割の90キロまで元に戻る
  「8.8」→ 80キロまで切れずに8割の64キロまで元に戻る
  「4.6」→ 40キロまで切れずに6割の24キロまで元に戻る

JIS規格では、次の10種類の強度区分が定められています。
  3.6  4.6  4.8   5.6   5.8
  6.8  8.8  9.8  10.9  12.9

力の単位は、1平方ミリメートルあたりです。