鉄(鋼)
高級鋼にはどんな鋼があるのでしょうか?

 

 
  「機械構造用炭素鋼」 S**C
  高炭素鋼。SWCHと構成成分は同等でC(炭素)を多く含む鋼。 引張強さの規定があります。
「S45C」は0.45%、「S35C」は0.35%のC(炭素)を含むこと を表しています。
焼き入れ性がよく強度区分8.8などのボルトに使用します。
  「機械構造用合金鋼」
    「ニッケルクロム鋼鋼材」
「ニッケルクロムモリブデン鋼鋼材」
「クロムモリブデン鋼鋼材」
「高温用合金鋼ボルト材」
SNC***
SNCM***
SCM***
SNB**
  高炭素鋼にNi(ニッケル)Cr(クロム)とMo(モリブデン)などを 添加して焼き入れ性を良くした合金鋼です。焼き戻しに対する特性も良いので、熱処理(調質)をして高強度を出すことができます。
SWCH10Rで作ったボルトが通常、強度区分4.8なのに対して、SCM435で作って調質した六角穴付ボルトは強度区分12.9で 簡単に言うと3倍の強さがあります。
   

ねじ関係の鉄の材料について整理してみると
名称
記号
用途
軟鋼線材 SWRM 釘、リベット、ワリピンなど
硬鋼線材 SWRH バネ座金など
冷間圧造用炭素鋼線 SWCH            小ねじ、ボルト、ナット タッピンねじなど
機械構造用炭素鋼 S**C ボルト、ナットなど
機械構造用合金鋼 SCM キャップ、高力ボルトなど
冷間圧延鋼   SPCC 平座金など
    以上のように分類されます。