ねじの用語辞典

お

【オーステナイト系ステンレス】 オーステナイトケイステンレス
俗に18-8ステンレス(18%クロム-8%ニッケル)と呼ばれ、一般的に耐食性、加工性、溶接性に優れ、ねじ製品の80%近くがこのオーステナイト系で製作されている。
非磁性といわれるが、冷間加工することによって磁性を帯びる。 代表鋼種はSUS304、SUSXM7等。
【オーバータップ】 オーバータップ
ぶ厚いメッキをつける予定の雌ねじは、あらかじめ深めにタップを切っておく。
このことをオーバータップという。
【黄銅】 オウドウ
俗に真鍮(しんちゅう)と呼ばれる、銅と亜鉛との合金の事で特に亜鉛が20%以上のものを言う。
さびにくく、加工が簡単なことから工業材料などとして幅広く用いられる。
【応力】 オウリョク
単位面積あたりの内力の大きさの事で、一般的に単位はN/平方mm(kg/mm2)で表す。
英語でストレス(stress)といい、物体に力を加えることで生じるゆがみという点で日常的に呼んでいる生体の反応のストレスと同じ事といえる。種類としては圧縮応力・引張応力・せん断応力・ねじり応力 ・曲げ応力などがある。
【遅れ破壊】 オクレハカイ
高強度ボルトをメッキなしで長時間屋外に使用するといつの間にか頭がなくなっていたという事故が発生することがある。ことに海岸地帯や工場地帯に多かった。
これは、雨の中に塩分とか、酸、色々なほこりとかが溶け込んでいて、この水滴がボルトに付着すると、局部電池となって微小電流が流れ、その際、電気分解が起こり発生した水素が鉄中に溶け込む。これが蓄積されて水素脆性が遅れて発生する、とされている。
【押しばね】  オシバネ
上下もしくは左右から押し縮めることで、その反発する力を利用するばね。
精密機器によく使われ、形と動きが単純なため、力を効果的に利用する事が出来る。
【オリーブメッキ】 オリーブメッキ