ねじの用語辞典

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【出荷証明書】 シュッカショウメイショ
その会社からその物を出荷したことを証明する書類。
【下穴】 シタアナ
タッピンねじや木ねじをねじ込む為に必要なねじ外径より小さめの穴。
下穴径は作業性と締付け強さとの関連で決定され、作業性を重視する場合は大きめに、締付強さに重点を置く場合は小さめに設定するのが望ましい。
【下穴径(タッピング2〜2.6)】 シタアナケイ (タッピング2-2.6)
1種(A)2種(B)共通
  板厚 0.4&0.6 0.8&1.0&1.2&1.6


2.0 1.65+0.05 1.70+0.05
2.3 1.90+0.05 1.95+0.05
2.6 2.15+0.05 2.20+0.05
【下穴径(タッピング8ミリ)】 シタアナケイ(タッピング8ミリ)
1種(A)呼径8.0
板厚t1.2 → φ6.8mm 参考値(使用例)です。
t1.6 → φ7.0mm
t2.0 → φ7.2mm
【浸炭焼入れ】 シンタンヤキイレ
タッピンねじのように表面部は硬度の高いタップ機能を要求し、内部はねばさを必要とするときの熱処理法としては、低炭素鋼または低炭素合金鋼を使用して、ある処理温度でねじの表面に炭素を侵入させて急冷してやる必要性がある。このような作業を浸炭焼入れと呼んでいる。
【黄銅(真鍮)】 シンチュウ
銅と亜鉛の合金で、その割合は65:35(銅:亜鉛)
【黄銅メッキ】 シンチュウメッキ
下地にニッケルメッキを貼り、その上に黄銅を貼る鍍金。
【シンワッシャーヘッド】 シンワッシャーヘッド
「thin washer head」。thinとは薄いという意味。
そこでナベワッシャーヘッドを薄くしたような頭をシンワッシャーと呼んでいる。
【上・中・並(ボルト・ナット)】 ジョウチュウナミ(ボルト・ナット)
JISの附属書による
上⇒中⇒並 といくほど寸法公差の範囲が大きくなり一般に材料をケチって小さく作る。
中ボルトというのは、本来は半ネジのボルトという意味ではなく中規格のボルトという意味である。
【GBメッキ】 ジービメッキ
茶ブロンズメッキともいう。
GBメッキは鉄とステンレスでは処理方法が違う。
鉄の場合、下地に銅メッキを貼った後、特殊な薬品で色づけ研磨する。
ステンレスの場合、熱処理によりステンレス自体を茶色に変色させる。
【軸部(shank)】 ジクブ(シャンク)
雄ねじの頭部を除いた部分。
半ネジ品のネジを切っていない部分をいうことが多い。
【軸太】 ジクブト
胴太とも言う。半ネジでネジ無し部(胴部、軸部)の径がネジ外径と同じ太さのもの。
【軸細】 ジクボソ
胴細とも言う
(1)片ネジ・両ネジなどで、ネジのない細い部分を言う
(2)半ネジでネジ無し部(胴部、軸部)が転造下径(ネジ下径→ネジ外径より細い)のもの
【JIS】 ジス
日本工業規格
Japanese
Industrial
Standard     の略
【ジンクロメッキ】 ジンクロメッキ
ジンロイ(亜鉛+ニッケルの合金メッキ)とよく似た名称なので特殊なメッキのように思われるが実はジンク(亜鉛)+有色クロメート(つまり普通のクロメート)のこと。
ただしジンク(亜鉛)+黒(黒色クロメート=BC)の意味で使っている人もおりジンクロと言われたときは色を確認した方がよい。
【ジンロイ】 ジンロイ
ジンロイ+Kコート=ステンコート ジンロイだけは不自然?!
亜鉛+ニッケル合金メッキのジンロイの下地に光沢クロメート処理をし、その上に無色透明の防錆コーティング剤のKコートを施します。
見た目も耐食性もステンレスのようになることから「ステンコート」と呼ばれている。