ねじの用語辞典

や

【矢打ち】 ヤウチ
十字・六角・四角の矢をプレスで打つこと。
【焼き入れ】 ヤキイレ
鋼を730℃以上に熱くして急冷します。鋼を硬くする処理。
【焼き付き】 ヤキツキ
ステンレスのボルトやナットを電動機などで締め付けると、ねじのはめ合い部で摩擦による熱が発生する。その熱によってネジ部が膨張し、雄ねじと雌ねじが密着して動かなくなる状態。
トルクによってはボルトが折れることもある。「かじり」ともいう。
フッ素系樹脂を表面にコーティングするとネジ部の摩擦が小さくなり焼き付きを防ぐことができる。
【焼きなまし】 ヤキナマシ
鋼を730℃以上に熱くしてゆっくり冷まします。鋼を柔らかくする処理。
【ヤキパシ(焼き入れパシペート)】 ヤキパシ(ヤキイレパシペート)
焼き入れしてパシペートする。
※パシペート処理※
  酸素よりさらにクロムと結びつきやすい硝酸を使って人工的に酸化クロムの膜をつくる処理です。
  「SUS410」の熱処理製品の不働態化以外にも、クロム・ニッケル系ステンレス製品の加工度合
  の大きい部分の黒ずみ除去にも使います。
(タッピングの首のつけね・先端、CAPの6角穴など・・)
【焼き戻し】 ヤキモドシ
鋼を730℃以下に熱くして急冷します。焼き戻し温度が低いほど鋼は硬くなります。
「焼き戻し」だけというのはほどんどなく、「焼き入れ」+「焼き戻し」で処理するのが一般的です。
鋼を粘くする処理。