ねじの用語辞典

く

【喰い付ゲージ】 クイツキゲージ
十字穴が正しく形成されているか確認する為のゲージ。
小さなドライバーのような形状をしていて、十字穴に差し込み、相手のネジが自重で落ちなければOK!                            
パンチ欠けと呼ばれる不良があれば、十字穴の一部にイボのような出っ張りがあり喰い付かない。
【くぼみ先】 クボミサキ
ネジ部端面の中央にくぼみを付けたもの。
【クロームメッキ】 クロームメッキ
下地用ニッケルメッキを貼り、その上にニッケルメッキを貼り、さらにその上にクロムメッキを貼ります。ニッケルメッキより重厚な光沢に仕上がります。      
大気中ではほとんど変色せず、長期の装飾性の維持が可能です。また、硬度が高く、耐摩耗性も良好です。                            
耐食性はあまり良くなく、塩水噴霧試験で24時間程度ニッケルメッキより少しましという位で、クロメート(塩水噴霧48時間以上)より、かなり劣ります。   
つきまわりが悪い為、メッキ加工時には一度メッキした物を選別し、つきの悪い物はもう一度メッキしています。
【黒クローム】 クロクローム

下地用にニッケルメッキを貼り、その上にニッケルメッキを貼り、さらにその上に黒色のクロムメッキを貼る。タコ掛けと呼ばれる1本ずつ吊す方法でメッキをしている。
そのためコスト高だが、重厚な漆黒の色合いに仕上がる。
耐食性はクロームメッキと同様です。

【黒染め】 クロゾメ
四三酸化鉄皮膜

濃厚カセイソーダに反応促進剤及び染料を加えた水溶液を140度前後に加熱沸騰させ、前処理(脱脂、脱錆)を終えた鉄鋼製品を浸漬、煮込むことによって四三酸化鉄皮膜を生じさせる。
洗浄後、防錆油を塗布するが、防錆力はメッキより落ちる。
【黒ニッケル】 クロニッケル
下地用にニッケルメッキを貼り、その上にニッケルメッキを貼り、さらにその上に黒色の亜鉛ーニッケルの合金メッキを貼る。
このままでは変色しやすいので、さらにニスで変色を防ぐ。
耐食性はニッケルメッキとほぼ同じ。
【クロメートメッキ】 クロメートメッキ
正しくは有色クロメート。
下地に電気亜鉛めっきをはり、その上に化成処理であるクロメート処理を施します。
【グリーンクロメートメッキ】 フリガナ グリーンクロメートメッキ
下地に電気亜鉛メッキを貼り、燐酸系の溶液でクロメート処理をすると緑色になる。
亜鉛+クロメートの中で最も耐食性が良好です。
     
十字穴等に茶色のシミが残り易く、これを嫌って薄い色にすると耐食性が悪くなることがある。