ねじの用語辞典

と

【頭部 head】 トウブ
雄ねじの頭の部分。
【通りゲージ】 トオリゲージ
ネジ精度を確認する器具。止まりゲージとセットで使用。
【とがり先】 トガリサキ
とがらせたネジ先端形状。剣先ともいう。
(1)全とがり先(ねじ先端部を、90°の円錐状にとがらしたもの)のとがり先端を
   わずかに切り取ったもの。                         
(2)JISB1125に規定するほぼ35°にとがったねじ先で、とがった先端付近まで
   ねじ山があるもの。
(3)その他ユーザーの指定した角度でとがらせたもの。
【トラス頭】 トラスアタマ
「truss head」
英語でtriとくればtriangleトライアングルのように三角形を表現するように、truとくればtrumpetトランペットのように三角形のような、なだらかな形状を表現する。          
したがってtrussとは丈の低いなだらかな三角形のことだと思われる。
【トリーマー】 トリーマー
六角頭にはトリーマー(trimmer)とアプセット(up・set)の2タイプある。          
トリーマーはまず上から見て円形の頭を作り、別行程で六角形の穴のあいたダイスに通して六角形にtrimming(縁を取る)して製造する。
【トルク(締付トルク目安1)】 トルク(シメツケトルクメヤス1)
ねじの適正締付けトルクに関しては、様々な締付け条件によってすべて変わるのでJISにも規格はない。したがって下記の計算式もあくまで目安であり、保証は出来ないものである。
締付トルクは T=K.d.P の計算式で求められる。

T:ねじの締付トルク    K:トルク係数 d:ねじの呼び径X0.1    P:推奨締付け軸力

Kのトルク係数は一般に0.2が使われる。
Pの推奨軸力は保証荷重X0.8

保証荷重はおおざっぱに言うと、例えば強度区分4.8の場合40X0.8=32sf/平方o
これに有効断面積を掛けた実数値に安全をみた0.8を掛けると推奨締付け軸力になる。
<例> T=K.d.P
M10並目 強度区分4.8の場合
T=0.2X1.0X(40X0.8X58X0.8)
 =296.96sf/p

トルク係数を0.17でみる場合等あり、絶対にこれという数値はない。あくまで目安。
【トルク(締付トルク目安2)】 トルク(シメツケトルクメヤス2)
強度区分 4.8 8.8 10.9 12.9
M6 51 96 138 162
M8 125 235 336 393
M10 249 466 667 780
M12 434 813 1163 1360
M14 691 1294 1852 2165
M16 1079 2019 2890 3378
M20 2105 3938 5637 6590
M22 2864 5375 7669 8966
M24 3640 6809 9747 11395
M27 5326 9960 14258 16669
M30 7232 13527 19363 22637

(単位sf−p)<トルク係数0.17とした目安>
【胴太】 ドウブト
軸太とも言う。半ネジでネジ無し部(胴部、軸部)の径がネジの外径と同じ太さのもの。
代表的な物に木ねじがある。
【胴細】 ドウボソ
軸細とも言う                        
(1)片ネジ・両ネジなどで、ネジのない細い部分を言う。      
(2)半ネジでネジ無し部(胴部、軸部)が転造下径(ネジ下径→ネジ外径)のもの。
【ドブメッキ】 ドブメッキ
溶接亜鉛メッキ。ドロドロに溶かした亜鉛の中に漬けて付けるメッキ。コストの割に優れた耐食性があるが、メッキ厚はかなり厚く不均一で表面がデコボコしているため、ネジ山のゲージ管理はできない。また雌ねじの方はオーバータップにしておく必要がある。グレー色。

高温の液の中で天ぷらの衣のようにメッキが付くところから、天ぷらメッキとも呼ばれる。
【ドブメッキ付のオーバータップ】 ドブメッキツキノオーバータップ
ドブメッキ付きのナットのオーバータップ
M6 +0.4*M6のみメッキ後、オーバータップ加工
M8 +0.6
M10 +0.6 または +0.7
M12〜24 +0.8
【ドンゴロス】 ドンゴロス
茶色の麻袋。
運動会の障害物競走のラストを飾る、足を入れて飛ぶあの袋。