ねじの用語辞典

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【ハイテンボルト】 ハイテンボルト
摩擦接合用高力六角ボルト(1ヶ)六角ナット(1ヶ)平座金(2ヶ)のセットのこと。
橋梁などの主要構造部によく使用され、2枚の板を締め付けて摩擦でゆるみ無くつなぐ事ができる。
締め付けトルク値は算出されている
六角頭 →ハイテンボルト
丸頭 →トルシャーボルト
【鋼】 ハガネ
鋼とは、2%以下のC(炭素)を含んだ鉄の合金で、ほかにもMn(マンガン)やP(リン)やS(硫黄)などを微量に含んでいます。
普通、鉄と呼んでいるのは、すべてこの鋼です。
よほど特殊な目的以外、C(炭素)を含まない鉄は使用しません。
製鋼メーカーも実は鉄ではなく鋼を取り出しています。
もちろん、ネジもこの鋼から作られています。
【8ミクロンクロメート】 ハチミクロンクロメート
メッキ厚の違いはメッキ時間によります。メッキ厚=電気量×時間
計算上、亜鉛メッキは1A(アンペア)1分間で100Cuに0.3ミクロンです。
例えば、皿小ネジ4×50の場合表面積は約7Cuなので1アンペアで8ミクロンメッキするのに
1本あたり約2分かかります。バレルに30sとすると約50分かかります。                                  
一般的に5ミクロンと8ミクロンを目視で見分けることはできません。
メッキ厚計で測ることは可能です。
【八山】 ハチヤマ
ネジ山が完全に立ち上がっていない状態。八割位の山という意味。
山頂を見るとくぼんでいる(溝がある)。
ローリング工程中にローリングダイスを取り付けているボルトがゆるむこと等で2枚のローリングダイスがリベット(ネジ下)を締め付ける力が弱くなることによって発生する。
通り、止まりゲージ検査で合格するが、あまり良いネジとは言えない。
(ネジ外径は細くなる)
【ハンコ立て】 ハンコタテ
<シャチハタのハンコを立てて置くには>
キャップを固定させる場合は、M20の細目P1.5のナットが最適です。
ナットの内径およびキャップの外径のバラツキにより、うまく入らない場合があります。
その場合にはヤスリで削る必要があります。

キャップを固定させない場合には、M22の並目のナットが良い。
【半ネジ】 ハンネジ
雄ねじで全部ネジが切れていないもの。その長さが半分とは限らない。
【バインド頭】 バインドアタマ
「bind head」                    
bindには「結びつける」「とじ込む」という意味もあるが「縁・へりをつける」という意味もある。
トラス頭に縁をつけたような形状。
【バフクロームメッキ】 バフクロームメッキ
美観をさらに向上させるためメッキ前にバフ研磨をかけ素地の表面を平滑にしてからクロームメッキを貼る。これをバフクロームと呼ぶ。
【バフ研磨】 バフケンマ
バフ研磨は、何枚も重ねた布製の研磨車に研磨剤を付着させ、それを高速回転させ、製品の表面研磨を行います。メッキ前の下地処理やメッキ後の艶出しとして用いられます。
従来、荒研磨・中研磨・仕上げ研磨の三つの段階に分けられましたが、今日では優れた光沢メッキ薬品の発達により仕上げ研磨を省略することが多くなりました。
このバフ研磨により鏡面仕上げ・光沢仕上げ・ヘアーライン仕上げ・サテーナ仕上げなどの仕上げ効果を得ることが出来ます。
【バリ】 バリ
削りきれていない断片(かけら)。または加工により出来てしまった不要なでっぱり。
【バレル研磨】 バレルケンマ
バレル研磨は、回転バレルの中に研磨剤とともに製品を入れ、回転させながら研磨する方法です。
バリの除去・荒研磨・中研磨・艶出しなどの処理が出来ます。
光沢という点では、バフ研磨より劣りますが、大量の部品や小物を処理するのに適しており、非常に経済的です。
また、複雑な曲面を持った製品を変形させること無く容易に研磨できる点も特徴です。
【番手ねじの外径ミリ換算】 バンテネジノガイケイミリカンサン
呼び インチ o
#0 0.0600 1.524
0.0730 1.854
0.0860 2.184
0.0990 2.515
0.1120 2.845
0.1250 3.175
0.1380 3.505
0.1640 4.166
10 0.1900 4.826
12 0.2160 5.486

(単位sf−p)<トルク係数0.17とした目安>
【パーカー】 パーカー
「黒染め」および「パーカーライジング」の総称。
どちらも油っぽくべたつきがあり、防錆力は生地よりはまし、というくらい。
「黒染め」は四三酸化鉄被膜で色が黒く、「パーカーライジング」は燐酸塩被膜でやや茶色。
また、「パーカーライジング」は表面が平滑になるため通常塗装の前処理として使用する。
【パイロット】 パイロット
位置を指定するためのガイド。               
溶接するときに位置がずれないようにするための出っぱり。
【パシペート】 パシペート
(対ステンレス)                      
ステンレスが錆びにくいのは、ステンレス中に含まれるクロムが酸素と結合して表面に酸化クロム被膜(不働態被膜)を作るからですが、稀硝酸に浸すことで、この不働態被膜を化学的に作る処理のことを「パシペート処理」といいます。
【パンチ】 パンチ
ネジの頭部を形成するための金型のこと。逆に形成された十字穴の事を言う場合もある。
【パンチ折れ】 パンチオレ
ネジの頭部を成形するヘッダー工程においてヘッダーパンチに付いている十字穴を成形するための 矢の部分が折れることによって発生する。
出来上がったネジの十字穴は金属で埋まっている状態で穴はない。
【パンチ欠け】 パンチカケ
ネジの頭部を成形するヘッダー工程においてヘッダーパンチに付いている十字穴を成形するための 矢の部分が欠けることによって発生する。
出来上がったネジの十字穴内部にはパンチの矢が欠けた部分に相当する出っ張り(イボ)が出来る。
喰い付きは無くなる。
【パンチ大】 パンチダイ
十字穴が大きいこと。
皿頭のM4の小頭D=6の場合、M4のネジにM3の頭がついているのだが、十字穴をM3用ではなく1ランク大きいM3.5用にしていること。
M3用、M3.5用どちらの十字穴も同じ角度で、同じ#2のビットが使用出来ます。
M3.5用の穴の方が大きい為ビットが深く入りカムアウトしにくくなる。
M5の小頭D=8にM4.5用の十字穴をつけている場合も同様。
M6の小頭D=10のパンチ大はM6用の十字穴となり使用ビットも#3に変わる。
(M5用十字穴なら#2)
【パンチ大(弊社在庫)】 パンチダイ(ヘイシャザイコ)
皿頭 小頭 弊社の在庫の十字穴は

ステンレス M4 D=6(M3.5用パンチ#2)
M5 D=8(M4.5用パンチ#2)
M6 D=10(M6用パンチ#3)
ステンの呼び4〜6はタッピングも小ネジもパンチ大

鉄小ネジ M4 D=6(M3.5用パンチ#2)
M5 D=8(M4.5用パンチ#2)
M6 D=10(M5用普通パンチ#2)
鉄小ネジはM4・M5はパンチ大ですがM6は普通パンチです。
(M6 D=10パンチ大も別途在庫ございます)